28日前場の香港株式市場でハンセン指数は5日ぶりに反落。前場終値は前日比0.45%安の24588.27ポイントだった。H株指数は0.26%安の10234.95ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で338億300万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後、もみ合いながら下げ幅を広げた。前日に4日続伸し、2015年7月24日以来、1年9カ月ぶりの高値を付けただけに、目先の利益を確定する売りが出やすい環境。月末要因に加え、メーデー連休を控えて持ち高調整も重荷となった。また、中国金融当局の管理・監督強化に向けた動きも投資家心理を悪化させた。中国人民銀行(中央銀行)が27日、前日の習近平国家主席の発言を踏まえ、金融リスクの抑制に向けた監督体制の連携強化などを表明した。
個別では、好決算を手掛かりに前日に大幅高となったAIAグループ(
01299)が利益確定売りに押された。IT大手のテンセント(
00700)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(00151も反落。金融監督の強化を嫌気し、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)など本土系金融株が総じて軟調。半面、前日のNY市場でナスダック総合が過去最高値を更新した流れを受けてアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が大幅逆行高。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が3日ぶりに反発した。