シノペック(
00386)は27日大引け後、英石油大手BPとの石化事業合弁会社である上海賽科石油化工有限責任公司(上海賽科)を子会社化すると発表した。BP化工華東投資有限公司が上海賽科の出資持ち分50%をシノペック子会社の中国石化上海高橋石油化工有限公司(高橋石化)に譲渡することで合意した。譲渡価格は16億8200万米ドルを見込む。譲渡後、上海賽科の株主構成は高橋石化が50%、シノペックが30%、シノペック子会社のシノペック上海石化(
00338)が20%となる。
上海賽科は2001年に設立。上海化学工業区内にエチレンプラント(年産109万トン)を持ち、ポリエチレンやスチレンモノマーなどを生産する。同社と高橋石化は相互に原料を供給する関係にあり、高橋石化は上海賽科にとってナフサの主要サプライヤーとなっている。シノペックは上海賽科を子会社にして高橋石化の精製事業と統合することで、収益力を高める方針だ。上海賽科の2016年12月本決算(中国会計基準)の税引き後利益は37億7900万元、登録資本金は10億5200万米ドル。
シノペックの27日終値は前日比1.40%安の6.34HKドル。