2017-04-27 |
香港/企業動向/証券 |
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香港証券取引所、政府と組みサウジアラムコ上場誘致へ
香港証券取引所(
00388)が香港と中国双方の政府と組み、サウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコの香港上場誘致に力を注いでいる。李小加最高経営責任者(CEO)は26日、「サウジアラムコのような世界大手となると香港証取だけでは戦えない。香港と中国の政府や関連機関と一緒に上場獲得に向け最善を尽くすつもりだ」と指摘。「同社の香港上場は、中国にとっても意味があり、国際的な資源市場における中国の重要性が高まることになる」と述べた。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が26日伝えた。
アラムコはすでに上場に向けHSBC(
00005)をアドバイザーの1社に指名しており、ニューヨークやロンドン、香港、東京市場を最初の上場先として検討を始めている。上場規模は1000億米ドルにのぼるとみられており、上場規模としては史上最高額となる見通し。李CEOは「中東と中国は良好な関係を持っており、香港に上場獲得のチャンスがある」と述べた。ただ、市場関係者は、石油会社が初上場するのは通常ニューヨークやロンドンだとしている。