26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.20%高の3140.85ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4307億4400万元。
上海総合指数は、序盤に前日終値を割り込む場面が見られたものの、総じてプラス圏でもみ合う場面が目立った。基本養老基金の運用を担う全国社会保障基金理事会が3月末までに締結した投資信託資金が3600億元に上り、うち約1400億元の資金運用がスタートしたと伝わったことなどが材料視された。ただ、高値圏では上値の重さが意識され大引けにかけて上げ幅を縮めた。セクター別では保険、銀行のほか、「雄安新区」テーマ株などが買われる一方、インフラ建設、酒造、造船が売られた。
A株市場では、中国人寿保険(
601628)、新華人寿保険(
601336)など保険株が前日に続き軒並み高となり相場の上昇をけん引。北京金隅(
601992)、天津創業環保(
600874)など複数の「雄安新区」テーマ株がストップ高を付けた。このほか、前日の自動車産業中長期計画の発表が引き続き手掛かりとなり、上海汽車集団(
600104)、長城汽車(
601633)など自動車株もしっかり。一方、貴州茅台酒(
600519)の好決算を受け前日買われた宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)など酒造株に利食い売りが出た。鉄道インフラ建設株の中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)の売りが引き続き目立った。石油大手のペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)もさえなかった。
深セン成分指数は0.39%高の10204.84ポイントと続伸。上海B株指数は0.42%高の335.11ポイントと続伸、深センB株指数は0.37%安の1127.25ポイントと反落した。