週明け24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比1.37%安の3129.53ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4119億1400万元。
上海総合指数は、安く始まると序盤に一気に下げ幅を拡大。一時、下落率は2%近くに達する場面も見られたが、おおむね3115−3130ポイント付近の安値圏での小動きに終始した。結局、指数は1月20日以来ほぼ3カ月ぶりの安値で終えている。中国人民銀行(中央銀行)が機関紙などを通じて金融監督の強化とデレバレッジ(資産・負債の圧縮)推進を主張する記事を発表したことを受け、リスク回避の気分が広がり重しとなった。保険監督当局が保険各社にリスク管理強化に向けた具体的指針を示したと伝わったことも、市場心理を冷やした。一方、人民銀の周小川行長が2017年の中国経済について、成長率6.5%前後の達成は可能との見方を表明したが、相場への影響は限られた。
A株市場では、中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)などインフラ建設株が売りを浴び相場の下げを主導。鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)もさえない。一方、悪材料出尽くし感から、新華人寿保険(
601336)、中国人寿保険(
601628)など保険株が軒並み買われ、逆行高を演じた。中国銀行(
601988)、中国農業銀行(
601288)など大型商業銀行の一角もしっかり。金融株の健闘が相場を下支えした。
深セン成分指数は2.16%安の10091.89ポイントと大幅続落。上海B株指数は1.26%安の332.92ポイントと反落、深センB株指数は1.25%安の1124.97ポイントと4営業日続落した。