シンガポールの通信3位、M1の過半株が先月売り出され、チャイナ・モバイル(
00941)が有力な買い手候補となっているもようだ。ロイター通信は21日、M1株61%の売却を目指す大株主3社がチャイナ・モバイルや大手プライベート・エクイティ会社に接触したと伝えた。ほかに中国の多角化企業や日本のIT大手にも打診している。現時点で交渉は初期段階だが、数週間後に初回入札を実施する見込みという。チャイナ・モバイルはコメントを控えている
M1株を売り出した株主はマレーシアのアクシアタ・グループと、シンガポール・プレス・ホールディングス、ケッペル・テレコミュニケーションズ&トランスポーテーションズの3社で、先月に共同で持ち株売却を表明していた。M1はシンガポールの通信3社のうち規模が最も小さい。オーストラリアのTPGテレコムが2018年9月にシンガポール4番目の通信事業者として事業開始を目指しており、競争が激化する見通しだ。
チャイナ・モバイルの株価は日本時間午前11時49分現在、前営業日比1.55%安の82.55HKドルで推移している。