チャイナ・モバイル(
00941)が20日大引け後発表した2017年1−3月期決算で、純利益は前年同期比3.7%増の248億元となった。純利益率は前年同期と同じ13.5%。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は3.0%増の671億元だった。
売上高は3.7%増の1840億元だった。うち、通信サービス収入は1609億元と前年同期比で6.1%増えた。半面、製品販売・その他収入は231億元にとどまり、10.7%減少。系列店以外の流通市場での端末販売が拡大したあおりで自社端末の販売が縮小した。
携帯通信部門は第4世代(4G)サービスの加入者の拡大に支えられて堅調だった。3月末時点の携帯端末加入者は8億5600万件。ARPU(加入者1人当たりの月間収入)は58.5元と前年同期から1.6%上昇した。加入者全体のうち4Gは5億6800万件で、2016年末比で3304万件増加した。データ通信部門は急成長が続いた。携帯端末のデータ通信量は前年同期比101%増となり、携帯端末加入者のDOU(月間データ通信量)は1000メガバイトを超えた。
ただ音声通話では、通信設備を持たずに対話アプリなどのプラットホームを基盤に通信サービスを提供する「オーバー・ザ・トップ(OTT)」事業者に顧客を奪われ、総通話時間は前年同期比で7.0%短縮した。
一方、有線ブロードバンド加入者数は3月末に8568万件と、2016年末比で806万件増加。ARPUは32.6元となり、前四半期(2016年10−12月期)の29.7元を上回った。
チャイナ・モバイルの20日終値は前日比1.14%高の84.15HKドル。