13日のNY株式相場は3日続落。翌日からの3連休を控え、小幅安でスタートしたが、米軍のアフガニスタンのISの地下施設を狙った大規模の空爆のニュースを受け下落幅を広げた。地政学的リスクの高まりを受け、幅広い銘柄が売られ、S&P500の全11セクターが下落した。金融機関の1-3月期決算はまちまちとなったが、市場予想を上回ったJPモルガン・チェースとシティグループも下落した。ダウ平均は138.61米ドル安(-0.67%)と3日続落。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.68%安、0.53%安となり3指数そろって安値引けとなった。
注目された金融の1-3月期決算はJPモルガン・チェース、シティグループが好調なトレーディング収入を受けて市場予想を上回った。決算を好感し朝方は両社の株価が上昇したが、その後は相場全体の下落に連れ、1%前後の下落で終了。決算が予想を下回ったウェルズ・ファーゴは3.33%安となりS&P500の下落率第3位。バークシャー・ハサウェイの持ち株比率引き下げも話題になった。午後に米アフガン空爆が伝わり、リスク回避が強まったことで、不動産や公益などの高配当利回りセクターを含め、全面安となった。NY原油先物が小幅に上昇するなか、S&P500のエネルギー指数が1.83%安と11業種中下落率トップとなったほか、金融(-1.25%)、素材(-0.99%)、資本財(-0.68%)も下落した。3連休を控えるなか、時間とともに売りが強まり、ダウ平均、S&P500、ナスダック総合の3指数がそろって一日の安値で取引を終了。3指数そろっての安値引けは、利上げ警戒感を受けてダウ平均が約400ドル急落した2016年9月9日以来となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 20561.69 20612.27 20453.25 20453.25 -138.61 -0.67
S&P500 2341.98 2348.26 2328.95 2328.95 -15.98 -0.68
NASDAQ 5828.37 5856.54 5805.15 5805.15 -31.01 -0.53
CME225先物 18460.00 18460.00 18295.00 18355.00 -45.00 -0.24
FT100 7348.99 7348.99 7298.85 7327.59 -21.40 -0.29
DAX 12137.57 12147.70 12089.94 12109.00 -45.70 -0.38
為替(ドル/円) 109.03 109.39 108.73 109.14 0.11 0.10
WTI先物 52.85 53.39 52.82 53.18 0.07 0.13
金(Gold)先物 1288.30 1290.70 1283.80 1288.50 10.40 0.81
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。