13日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅に反落。前場終値は前日比0.07%安の24296.85ポイントだった。H株指数は0.04%高の10212.39ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で356億4200万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。あすは香港や欧米主要国の市場が聖金曜日(グッドフライデー)で休場とあって、序盤は幅広いセクターで持ち高調整の売りが先行。シリアや北朝鮮を巡る地政学的リスクと、前日の米株安も投資家心理を冷やした。ただ、続落して始まった上海総合指数が上げに転じると、ハンセン指数も次第に下げ幅を縮小。中国税関総署が午前に発表した3月の貿易統計で米ドル建ての輸出と輸入の伸び率がともに市場予想を上回ったほか、中国人民銀行(中央銀行)が3週間ぶりに公開市場操作による資金供給を再開し、好感されたもよう。
個別ではHSBC(
00005)が売られて相場の重荷。米長期金利の低下に伴う利ざや縮小が警戒された。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)、生保大手中国人寿保険(
02628)も安い。カジノ株の銀河娯楽(
00027)は反落した。半面、時価総額の大きいテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)が上げに転じ、一定の下支えとなった。前日下げたキャセイ・パシフィック(
00293)と太古A(
00019)に買い戻しが入った。香港系不動産株の長江実業地産(
01113)、新世界発展(
00017)、新鴻基地産(
00016)の上昇が目立つ。