2017-04-13 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】軟調な展開か、休場前に持ち高調整 地政学リスクを意識
13日の香港市場は軟調な展開か。あすは香港や欧米主要国の市場が聖金曜日(グッドフライデー)で休場とあって、持ち高調整の売りが先行すると予想する。シリア情勢や北朝鮮問題を巡る地政学リスクも引き続き警戒されそうだ。ロイター通信によると、北朝鮮は同国を訪問した外国人記者に「大きな出来事へ備えよ」と13日に通達した。同日のNY市場でダウ平均は続落。香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額の大きいHSBC(
00005)、テンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)が香港終値を下回って引けた。
中国の経済指標の結果を見極めたいとして、積極的な売買を見送るムードも強まるだろう。きょうは3月の貿易統計、あすから週明けにかけて中国の17年1−3月期国内総生産(GDP)や3月の鉱工業生産、金融指標などが発表される予定。もっとも、中国の政策から恩恵を受ける銘柄への買いが相場を下支えしそうだ。李克強首相が「粤港澳大湾区」(広東省・香港・マカオ沿岸地域)の一体化開発に向けて発展計画を策定する意向を示したことを受け、関連株の物色が続くだろう。