2017-03-30 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】軟調な展開か、中国本土からの「南向き」資金流入の停止で
30日の香港市場は軟調な展開か。清明節の休場に伴い上海・深セン市場との相互取引制度を通じた香港株売買はきょうから4月4日まで行われず、中国本土からの「南向き」投資が止まる。中国当局による不動産引き締め政策も引き続き投資家心理を冷やすだろう。四半期末を控えて持ち高調整の売りが出やすい上、あす発表の3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の結果を見極めたいとして積極的な買いが見送られる可能性がある。
半面、29日NY市場での原油先物相場の続伸は関連銘柄の買い材料となろう。また、決算発表や業績見通しを手掛かりにした個別銘柄への物色が相場を下支えしそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄のペトロチャイナ(
00857)と中国工商銀行(
01398)が2016年12月決算を発表する。あすは中国銀行(
03988)と子会社の中銀香港(
02388)が決算発表を予定している。
29日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。中国IT大手テンセント(
00700)や中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)などが香港終値を上回った半面、チャイナ・モバイル(
00941)、HSBC(
00005)などが下回って引けた。