週明け27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.08%安の3266.96ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5373億1600万元。
上海総合指数は寄り付きとほぼ同時発表された工業企業利益の伸び加速が好感され、前場はプラス圏で推移する場面が目立った。2017年1−2月の工業企業利益は前年同期比31.5%増となり、伸び率は2016年12月から29.2ポイント加速。これを受け、中国経済の持ち直し観測から買いが広がった。ただ、材料不足のなか上値を追う勢いは弱く、中盤以降に上げ幅を縮めると、結局、終盤にマイナス圏に沈んだ。
A株市場では、前週末に買われた中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)など鉄道インフラ建設関連株に利益確定の売りが出て相場の下げを主導。ペトロチャイナ(
601857)や中国神華能源(
601088)などエネルギー資源株も軟調。一方、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)や中国平安保険(
601318)など銀行・保険株が総じて堅調に推移し下値を支えた。
深セン成分指数は0.61%安の10581.92ポイントと3日ぶりに反落。広発証券(
000776)など証券株に売りが目立った。上海B株指数は0.42%安の342.06ポイント、深センB株指数は0.53%安の1146.02ポイントとともに反落した。