週明け27日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比0.28%安の24290.72ポイントだった。H株指数は0.58%安の10417.22ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で467億6000万HKドル。
ハンセン指数は前営業日終値を挟んで一進一退の値動き。前週末の米株安を嫌気する売りがやや優勢だった。トランプ米大統領が24日に医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案を撤回したことで、今後の大型減税などの実現が危ういとの警戒感が広がった。もっとも下値支持線として意識される10日移動平均(24日終値時点で)に迫る水準では下げ渋った。決算発表がピークを迎え、業績を手掛かりに銘柄を物色する動きが目立つ。
個別では、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が続落したほか、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)、中国4大商業銀行の中国工商銀行(
01398)の下落が重荷だった。不動産株の中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、長江実業地産(
01113)が安い。前週末高かった瑞声科技(
02018)は3%超安と大幅に反落した。一方、テンセント(
00700)、中国平安保険(
02318)が続伸して一定の下支えとなった。エネルギー株の昆侖能源(
00135)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)はしっかり。