24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.64%高の3269.45ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5625億9900万元。
上海総合指数は中盤まで前日終値を挟んだ狭いレンジで推移したが、終盤に上昇。終値は2016年12月1日以来約4カ月ぶり高値圏だった。中国政府の政策から恩恵を受けそうな銘柄への買いが相場を押し上げた。MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出する株式指数にA株が組み入れられる公算が大きいとの観測も、投資家心理を支えたもよう。セクター別では、証券が全面高となった。インフラ建設など中国政府が推進する経済圏建設構想「一帯一路」(海と陸のシルクロード)関連の上昇も目立った。海南省で開催中の博鰲(ボーアオ)アジアフォーラムで同構想が焦点となっており、中央アジアへの経路となる甘粛省や新疆ウイグル自治区の関連銘柄が上昇した。半面、貴金属が全面安となったほか、通信や非鉄金属も下げた。
A株市場では、建設大手の中国建築(
601668)が7.55%高と急伸した。 鉄道関連の中国中車(
601766)、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)も高い。米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が設立したハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ(HIT)が2018年初頭の完成を目指す超高速列車の開発に中国企業4社が参画していると伝わった。石油株のシノペック(
600028)とペトロチャイナ(
601857)もしっかり。一方、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が続落した。前日高かった中国聯合網絡通信(
600050)は反落した。
深セン成分指数は0.60%高の10646.72ポイントと続伸した。監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)、メディア企業の分衆伝媒信息技術(
002027)が高い。上海B株指数は0.05%高の343.53ポイント、深センB株指数は0.27%高の1152.12ポイントとともに3日ぶりに反発した。