23日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.36%高の24406.99ポイントだった。H株指数は0.67%高の10527.15ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で501億6200万HKドル。
ハンセン指数はおおむねプラス圏でもみ合い。前日は1%超下げて引けただけに、買い戻しが優勢だった。米長期金利の低下と米ドル安を背景に新興国からの資金流出懸念が後退した上、上海市場が反発して買い安心感につながった。もっとも、米新政権の景気刺激策への期待に支えられた「トランプ相場」には陰りが見える。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を米時間23日に控え、米利上げの行方を見極めたいとの気分も強く、上値を追う動きは限られた。
業績を手掛かりとする個別銘柄の物色が目立った。前日に2016年12月本決算を発表した瑞声科技(
02018)が6.82%高と急伸したほか、不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)と長江実業地産(
01113)、生保大手の中国平安保険(
02318)が高い。期末決算をきょう発表する華潤電力控股(
00836)と中国人寿保険(
02628)も買われている。半面、テンセント(
00700)が売られて相場の重荷だった。前日発表した2016年10−12月期の純利益が市場予想を下回り、失望売りを誘ったもよう。前日に大きく買われた吉利汽車(
00175)が反落。中国政府系不動産企業の中国海外発展(
00688)は続落した。