23日前場の中国本土株式市場で上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.31%高の3255.13ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2878億100万元。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、もみ合いながら上げ幅を拡大した。前日に下げた反動で自律反発を狙った買いや決算内容を手掛かりとした個別物色が相場を支えた。また、「グローバル化と自由貿易」をテーマとするボアオ・アジア・フォーラム年次総会がきょう開幕し、世界的に保護主義が台頭する中で中国が存在感を高めることへの期待もくすぶる。ただ、3260ポイントを超える水準では伸び悩んだ。上値の重さが意識されると、指数は上げ幅をやや縮小して前場の取引を終えた。
セクター別では、前日に安かった保険が買い戻されたほか、航空が高い。情報開示を控えてきょうから取引を停止した中国南方航空(
600029)がアメリカン航空の出資受け入れで交渉しているとの情報を手掛かりに他の航空株に思惑買いが入った。A株のMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数採用について6月にも決定が発表されると伝わり、証券も軒並み堅調。半面、酒造、インフラ建設、石炭が軟調。前日に逆行高した産金も利食い売りに押された。
上海B株指数は0.92%安の346.29ポイント、深センB株指数は0.35%高の1156.39ポイントだった。