22日前場の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比1.39%安の24251.14ポイントだった。H株指数は2.14%安の10416.16ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で610億7900万HKドル。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた後、前場は終始マイナス圏で推移した。前日のNY市場でトランプ米政権の政策不透明感への懸念が強まり、ダウ平均が昨年11月の米大統領選以降で最大の下げとなったことを受け、香港市場でもリスク回避の動きが広がった。ハンセン指数はこれまで4連騰し、前日終値がおよそ1年8カ月ぶりの高値を更新しただけに、目先の利益を確定する売りが優勢。中盤以降は指数が下げ幅をやや拡大した。
個別では、米長期金利の低下を嫌気して欧州金融大手のHSBC(
00005)が売られたほか、本土系金融株の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国人寿保険(
02628)や、きょう決算発表を控えるIT大手のテンセント(
00700)など主力株が軒並み安い。前日に決算を発表した衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が大幅続落。電力の華潤電力控股(
00836)や台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も下げが目立った。半面、香港不動産株の恒基兆業地産(
00012)が逆行高。2016年12月本決算が小幅増益となったほか、同社が増配と無償増資を発表している。