21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.33%高の3261.61ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4964億3100万元。
上海総合指数は安寄り後に切り返すと、その後は総じてプラス圏でもみ合う展開となった。3260ポイントに迫る場面では上値の重さが意識され伸び悩んだ。ただ引け間際に同水準を上抜くと、前週半ばに付けた昨年12月1日以来、約3カ月半ぶりの高値水準を回復して終えた。セクター別では、酒造、石炭、インフラ建設が買われる半面、金融が売られた。
A株市場では、好業績を手掛かりに前日買われた中国神華能源(
601088)が8%超続伸。中国中鉄(
601390)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株も続伸し、相場の上昇を主導。貴州茅台酒(
600519)など酒造も高い。不動産規制強化の広がり観測を背景に前日売られた保利房地産集団(
600048)など不動産株は反発。一方、中国銀行(
601988)、中国人寿保険(
601628)、海通証券(
600837)など金融大手が売られ、相場の足かせになった。また、業界団体が生産能力解消に向けた政策の不透明感を指摘したことを受け、安徽コンチセメント(
600585)などセメントがさえない。
深セン成分指数は0.52%高の10586.62ポイントと続伸。宜賓五糧液(
000858)など酒造株が買いを集め上昇をけん引。上海B株指数は0.35%高の351.00ポイントと続伸し、深センB株指数は0.70%高の1155.91ポイントと3日ぶりに反発した。