17日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.27%高の24354.89ポイントだった。H株指数は0.19%高の10546.40ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で586億HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。序盤は前日終値を挟んで一進一退の展開となったが、中盤以降はプラス圏の狭いレンジでもみ合った。前日終値が1年7カ月ぶりの高値を付けただけに、目先の利益を確定する売りが重しとなる一方、米連邦準備理事会(FRB)が先行きの利上げを急いでいないとの見方が広がるなか、新興国からの資金流出懸念の後退が引き続き地合いを支えている。売買代金が高い水準を維持していることも投資家心理の改善につながった。きょうの売買代金は前引け時点で今年3番目の大きさとなった前日の同時点を上回っている。
個別では、前日に決算を発表した通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が続伸。クレディ・スイスが設備投資額の削減を評価して目標株価を引き上げたことが材料視された。同業のチャイナ・モバイル(
00941)もつれ高。前日のNY市場でナスダック指数が続伸したことを好感し、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)の上昇が目立ったほか、証券会社の強気判断を手掛かりに本土系保険株の中国人寿保険(
02628)も買われた。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が利益確定売りに押されて大幅安。前日に2016年通期の減益決算を発表した太古A(
00019)が続落した。HSBC(
00005)や中国工商銀行(
01398)、CNOOC(
00883)など主力株の一角も軟調に推移し、相場の足を引っ張った。