2017-03-16 |
香港/マーケット/証券 |
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★香港前引け:3日ぶり反発、24000ポイント回復 米利上げ回数維持で買い安心感
16日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比1.31%高の24104.06ポイントだった。H株指数は1.65%高の10442.55ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で540億2600万HKドル。
ハンセン指数は幅広いセクターで買いが先行し、ほぼ全面高の展開となった。米連邦準備理事会(FRB)が15日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場予想通り利上げを決めたものの、今年の利上げ回数を3回とする従来の金利政策見通しを維持したことで買い安心感が広がった。主要通貨に対する米ドル相場の下落に伴い、新興市場からの資金流出懸念が後退したもよう。一方、中国人民銀行(中央銀行)はきょうの公開市場操作と中期貸出制度(MLF)で銀行に供給する短期・中期資金の金利を引き上げた。金融引き締めへの警戒感からハンセン指数が上げ幅を縮小し、一時は寄り付きで回復していた24000ポイントに迫る場面があった。もっとも、利ざや拡大が期待できる本土系銀行に買いが入ったほか、原油先物相場の反発を受けたエネルギー資源株の上昇が相場を支えた。
個別では、時価総額が大きいAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)が上昇して相場をけん引。前日大引け後に期末決算を発表したチャイナ・ユニコム(
00762)が4.29%高。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)や石炭大手の中国神華能源(
01088)も高い。一方、空運のキャセイ・パシフィック(
00293)が大幅に続落。中銀香港(
02388)、長江和記実業(
00001)も下げた。