2017-03-16 |
中国/マーケット/証券 |
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★本土前引け:4日続伸 外部環境改善を好感 証券が高い
16日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続伸。前場終値は前日比0.66%高の3263.08ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3051億4700万元。
上海総合指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げた。外部環境が良好な中で買いが先行。米連邦公開市場委員会(FOMC)が今年の利上げ回数を3回とする従来の金利政策見通しを据え置いたことや、オランダ下院選挙で与党が第1党を維持したことが安心感につながった。ただ、3260ポイントを超える水準では指数が伸び悩み、その後は高値圏でのもみ合いが続いた。中国人民銀行(中央銀行)がきょう実施した中期貸出制度(MLF)を通じた金融機関への資金供給で金利を引き上げたことが伝わり、中国の金融引き締めへの警戒感が意識されている。
セクター別では、証券が全面高。李克強首相が前日に記者会見で香港市場と中国本土市場の債券相互取引「債券通」の年内導入に言及したのに続き、人民銀が公式ミニグログで具体的なプランを検討中と明らかにしたことが材料視された。原油先物相場の上昇を背景に石油が買われたほか、保険や石炭も総じて高い。半面、酒造、不動産、自動車の一角が逆行安を演じた。
上海B株指数は0.77%高の348.95ポイント、深センB株指数は0.47%高の1152.8ポイントだった。