10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.12%安の3212.76ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4179億100万元。
上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退の値動きとなり、方向感を欠いた。前日発表の中国の2月物価統計を受け、景気拡大の勢いが鈍化するとの見方が広がって地合いが悪化。原油先物価格の下落も関連銘柄の売りにつながった。もっとも、終盤に下げ幅を拡大したものの、心理的節目の3200ポイントに接近する水準では下げ渋った。前日は続落して終値ベースで2月17日以来約3週間ぶりの安値で引けただけに、買い戻しが入ったもよう。セクター別では保険や輸送機器、石油、港湾・海運が下げた半面、家電、製紙・パルプ、化学繊維、セメントが上げた。
A株市場では、エネルギー資源株のシノペック(
600028)とペトロチャイナ(
601857)、中国神華能源(
601088)が下げて相場の重荷だった。インフラ建設会社の中国鉄建(
601186)、中国交通建設(
601800)、中国中鉄(
601390)や、生保大手の中国人寿保険(
601628)、新華人寿保険(
601336)も安い。一方、親会社による株式買い増し計画を発表した新湖中宝(
600208)がストップ高。宝山鋼鉄(
600019)と上海汽車集団(
600104)は反発した。
上海B株指数は0.26%高の346.71ポイントと4日ぶりに反発、深センB株指数は0.47%高の1135.07ポイントと3日ぶりに反発した。イータイ・コール(
900948)や無錫リトルスワン(
200418)、深セン赤湾石油基地(
200053)が高い。