9日の香港市場で、ハンセン指数は反落して始まった。前日の米株安や原油安を嫌気して売りが先行。指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.77%安の23598.78ポイントで推移している米国の3月利上げ観測が高まる中で新興国市場からの資金流出も改めて意識されている。寄り付きとほぼ同時に発表された中国の2月消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.8%の上昇となり、上昇率が市場予想の1.7%を大幅に下振れした。
個別では、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって安い。中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)や中国人寿保険(
02628)など本土系金融株も売られ、指数を押し下げた。半面、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が逆行高を演じている。