8日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比0.50%高の23800.00ポイントだった。H株指数は0.78%高の10309.05ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で379億1900万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安を受けて反落して始まったが、ほどなく切り返して前場の高値圏で引けた。中国の全国人民代表大会が開催中とあって、政策期待の買いが相場を押し上げた。ただ、20日移動平均(7日大引け時点で23876.41ポイント)に接近する水準では伸び悩んだ。米利上げの判断材料となる2月の米雇用統計の発表を10日に控えるほか、中国の2月物価統計があす発表されるだけに、様子見気分が強い。中国の国家統計局がきょう午前に発表した2月の人民元建て貿易統計は、輸入が市場予想を上回った半面、輸出は大きく下回った。
個別では、大型金融銘柄のAIAグループ(
01299)や中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)が上昇して相場を支えた。引き続き利ざや改善を見込む買いが入っているもよう。6日付でハンセン指数構成銘柄となった吉利汽車(
00175)が5.61%高。中国の通信キャリアであるチャイナ・ユニコム(
00762)、中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)と華潤置地(
01109)も高い。半面、原油先物相場の続落が嫌気されてCNOOC(
00883)が売られた。中銀香港(
02388)や中国旺旺(
00151)、キャセイ・パシフィック(
00293)は反落した。