シティグループは最新リポートで、マカオのカジノ業界の成長を握るカギが、これまでの新規カジノ施設の開業からインフラ整備や統合型リゾートの進展、減税措置などに移るとの見方を示した。『AAストックス』が3日伝えた。
シティは、澳門博彩控股(
00880)のグランド・リスボア・パレスが2018年に開業するのを最後に、銀河娯楽(
00027)のコタイ地区の第3−4期を別とすれば、カジノ施設の増設予定がないことを指摘。香港のランタオ島と広東省珠海市およびマカオを結ぶ港珠澳大橋の可能性を市場が過小評価しているとの見方も示した。また、マカオのカジノ税がアジアで最高水準にあることから、今後税率が緩められる可能性があるとみている。
個別銘柄では、ウィン・マカオ(
01128)の先行きを楽観視し、増配の可能性やEBITDA負債比率の大幅な改善を念頭に、長期的投資のトップピックに選定。以下、メルコ・インターナショナル(
00200)傘下のメルコ・クラウン、銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、MGMチャイナ(
02282)、澳門博彩控股(
00880)の順に選好している。