1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.16%高の3246.93ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4964億1100万元。
上海総合指数は、安寄り後に切り返すと堅調に推移する展開となった。朝方発表の2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が51.6と、3カ月ぶり高水準となった上、市場予想を上回ったことが投資家心理を上向かせた。5日開幕の全国人民代表大会(全人代)を前にした政策期待も根強い。中盤には3260ポイント試す場面も見られた。ただ、同水準付近では上値の重さが意識された。結局、終盤に上げ幅を縮めて引けた。
A株市場では、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって上昇し、相場を支えた。安徽コンチセメント(
600585)など建材株、中国国際航空(
601111)など空運株が買われた。一方、中国銀行(
601988)、中国平安保険(
601318)、招商証券(
600999)など金融株が総じて売られ相場の足かせになった。前日の上昇をけん引した中国鉄建(
601186)などインフラ建設株に売りが出た。足元買われていた広州汽車集団(
601238)など自動車株の一角もさえない。
上海B株指数は0.59%高の350.08ポイント、深センB株指数は0.19%高の1149.95ポイントとそろって続伸した。