1日前場の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに小反発。前場終値は前日比0.20%高の23788.45ポイントだった。H株指数は0.01%高の10299.32ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で409億2800万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。直後に上げ幅を縮め、マイナス圏に沈む場面もあったが、その後はプラス圏の狭いレンジでもみ合い、方向感に欠けた展開となった。米トランプ大統領が初めて臨んだ議会演説で、「歴史的な税制改革」や1兆米ドル規模の巨額インフラ投資などに触れ、金融市場が期待する経済成長重視の姿勢を改めて示したものの、演説を受けて今夜のNY市場の反応を見極めたい投資家も多く、様子見ムードが続いている。また、3月利上げの可能性について米連邦準備理事会(FRB)高官の発言が相次いだことから、米国の早期利上げ懸念が再び意識され、相場の重しとなった。朝方に発表された2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上振れたが、反応は限られた。
個別では、2016年12月本決算が予想を上回ったマカオカジノの銀河娯楽(
00027)や同業のサンズ・チャイナ(
01928)が買われた。同じく好決算を発表した新鴻基地産(
00016)も高い。前日に軟調だったアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)が反発した。半面、中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)など本土金融株や中国海外発展(
00688)など本土不動産株が総じて売られ、相場の足を引っ張った。石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)もそろって安い。