28日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら4営業日続落。前場終値は前日比0.06%安の23910.50ポイントだった。H株指数は0.36%高の10368.37ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で336億9100万HKドル。
ハンセン指数は小反発で寄り付いた後、序盤は心理的節目の24000ポイントに乗せる場面もあった。前日まで3営業日続落しただけに、値ごろ感から優良銘柄を中心に買い戻しの動きが先行。ただ、勢いは続かず、買い一巡後はマイナス圏に沈み、その後は前日終値を挟んだ小動きが続いた。トランプ米大統領の初めての議会演説や、あすの2月製造業購買担当景気指数(PMI)の発表を控え、内容を見極めたい投資家の様子見気分が濃厚だった。
個別では、前日に高かったアジア生保のAIAグループ(
01299)が反落したほか、時価総額上位のHSBC(
00005)、テンセント(
00700)が売られ、指数を押し下げた。2016年12月本決算が市場予想を下回った香港証券取引所(
00388)が続落。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)も下げが目立った。半面、中国銀行(
03988)、中国建設銀行(
00939)など本土系銀行株が買われ、相場を支えた。信和置業(
00083)、長江和記実業(
00001)など香港地場系銘柄の一角もしっかり。