週明け27日の香港市場で長江和記実業(
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長江和記実業は23日大引け後、ロシアのビンペルコムと合弁展開するイタリア携帯通信事業の運営会社Wind Tre S.p.A.の2016年12月期業績を発表した。売上高は64億9100万ユーロ、EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は21億2400万ユーロだった。減損損失や貸倒償却を除くEBIT(利払い・税引き前利益)は5億6000万ユーロ。
27日付『AAストックス』によると、モルガン・スタンレーは最新リポートで、長江和記実業の投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げ、目標株価を100HKドルから105HKドルへ上方修正した。イタリア通信事業の合併とカナダ・ハスキーエナジーの業績回復でEPSが押し上げられるとの見方を反映させた。
一方、ゴールドマン・サックスはイタリア通信事業のEBITDAとEBITはともに予想を上回ったと評価。長江和記実業に対する強い買い推奨を継続し、目標株価を118HKドルに据え置いた。UBSもイタリア通信事業の業績が予想を上回ったとして、投資判断を「買い」に維持した上で目標株価を114HKドルから116HKドルへ上方修正した。