週明け27日の香港市場は買いが先行か。前週末のハンセン指数は心理的節目の24000ポイントを割り込み、下値支持線として意識される10日移動平均を下回って引けただけに、買い戻しが優勢で始まりそうだ。また、中国の全国人民代表大会(全人代)を3月上旬に控え、引き続き政策期待の思惑買いが入ると予想する。24日のNY株式市場でダウ平均など主要3指数がそろって上昇したことも投資家心理を支えるだろう。
もっとも買い一巡後は上値が伸び悩みそうだ。トランプ米大統領が28日に米議会で行う演説で減税やインフラ投資などの経済政策で具体策を示せるかが注目されており、結果を見極めたい投資家が買いを控える可能性がある。加えて、きょうはハンセン指数先物2月物の最終売買日にあたり、持ち高整理の売りが出れば現物株の押し下げ要因となる。24日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大手銀行のHSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、中国IT大手のテンセント(
00700)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)などが香港終値を下回って引けた。
個別銘柄の決算や業績見通しを手掛かりとする売買が引き続き活発となろう。27日はハンセン指数構成銘柄の中電控股(
00002)と香港証券取引所(
00388)が2016年12月本決算を発表する。28日には銀河娯楽(
00027)、新鴻基地産(
00016)などが決算発表の予定。