24日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.62%安の23965.70ポイントだった。H株指数は0.98%安の10418.66ポイント。メインボードの売買代金は概算で804億3500万HKドル。
ハンセン指数はほぼ横ばいでスタートし、すぐにマイナス圏に沈んだ。その後は下げ幅を広げ、心理的節目の24000ポイントを挟んで一進一退の展開が続いた。今週半ばに指数が終値ベースで1年6カ月ぶり高値を更新しただけに、相場過熱への警戒感から目先の利益を確定する売りが優勢。指数先物の最終売買日を週明け27日に控え、期先物へ乗り換る動きを見極めるムードも広がっている。結局、指数は3日ぶりに節目水準を割り込んで引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日のNY市場でナスダック指数が続落した流れを引き継ぎ、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が5%近い下げ。時価総額上位のテンセント(
00700)、HSBC(
00005)のほか、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)など本土系金融株、華潤置地(
01109)など本土不動産株がそろって軟調。2016年11月本決算業績が市場予想を上振れたアジア生保大手のAIAグループ(
01299)は高寄り後に下げた。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が後場から急伸。国務院国有資産監督管理委員会の幹部が通信を含めた7つの分野で混合所有制改革を一層深めると発言したことを手掛かりに動意付いた。傘下イタリア合弁通信事業の2016年12月期業績を発表した長江和記実業(
00001)や、パソコン大手のレノボグループ(
00992)も高い。ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、16銘柄が上昇、3銘柄が変わらず、31銘柄が下落した。
H株では、洛陽モリブデン(
03993)は大幅反落。非鉄金属の中国アルミ(
02600)や江西銅業(
00358)、石炭のエン州煤業(
01171)、建材の中国建材(
03323)、安徽コンチセメント(
00914)が下げた。半面、航空大手の中国東方航空(
00670)、中国国際航空(
00753)がそろって高い。北京国際空港の運営会社、北京首都国際機場(
00694)の親会社が公式ミニブログで、中国民間航空業界を巡り国営中国中央テレビのニュース番組で重要なニュースが伝えられると発表したことが手掛かりとなったもよう。北京首都国際機場も5%近い上げ。H株指数を構成する40銘柄のうち、5銘柄が上昇、1銘柄が変わらず、34銘柄が下落した。