24日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.35%安の24031.23ポイントだった。H株指数は0.67%安の10450.87ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で457億6800万HKドル。
ハンセン指数はほぼ横ばいでスタートした後にマイナス圏に沈み、下げ幅を広げた。一時は心理的節目の24000ポイントを割り込む場面もあった。今週半ばに指数が終値ベースで1年6カ月ぶり高値を更新しただけに、相場過熱への警戒感から目先の利益を確定する売りが優勢。指数先物の最終売買日を週明け27日に控え、期先物へ乗り換る動きを見極めるムードも広がっている。ただ、トランプ米政権の経済政策や中国本土からの資金流入などに期待が根強く、下値では買い戻しが入り、指数は24000ポイントを守って前場の取引を終えた。
個別では、前日のNY市場でナスダック指数が続落した流れを引き継ぎ、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が5%超の下げ。時価総額上位のテンセント(
00700)、HSBC(
00005)のほか、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)など本土系金融株、華潤置地(
01109)など本土不動産株がそろって軟調。2016年11月本決算業績が市場予想を上振れたアジア生保大手のAIAグループ(
01299)は高寄り後に下げに転じた。半面、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)が逆行高。香港デベロッパーの信和置業(
00083)が続伸した。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、チャイナ・ユニコム(
00762)もしっかり。