華東中心の外国車ディーラー、宝信汽車(
01293)は24日、筆頭株主で乗用車のファイナンスリースを中核とする広匯汽車服務(
600297)とリースバック契約で包括合意した。広匯汽車服務がファイナンスリース契約でメーカーなどから買い取った乗用車をいったん宝信汽車に売却した上で、宝信汽車が広匯汽車服務にリースバックし、顧客にリースする。リースバック契約の期限は2019年12月末とした。今後臨時株主総会で承認を求める。
顧客への貸し出し条件は個別に設定するが、その際、宝信汽車が第三者機関などを通じて調査した相場と同等かそれを超える水準に設定する。顧客と結ぶリース契約は2017−19年末時点の3年間で10件を超えない範囲としたほか、個別契約時にデフォルト対策の担保としてリース代金の10%相当を宝信汽車が受け取ることや保険加入を義務付けることも取り決めた。また、契約期間終了後は広匯汽車服務が対象となった乗用車を100元で買い取る。
宝信汽車はこれまで、顧客と直接結ぶファイナンスリース事業が主力だったが、今回のリースバック取引を通じて、中国におけるリースバック事業にも参入する狙いがある。
宝信汽車の株価は日本時間午前11時32分現在、前日比2.73%高の3.39HKドルで推移している。