23日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.48%安の24084.77ポイントだった。H株指数は0.43%安の10491.87ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で458億7800万HKドル。
ハンセン指数はおおむねマイナス圏でもみ合った。寄り付き直後にプラス圏へ浮上する場面があったものの、前日のハンセン指数は2015年8月11日以来1年半ぶりの高値圏で引けただけに、利益確定売りが優勢だった。上海総合指数が4日ぶりに反落し、中国本土からの資金流入期待がやや後退した面もあった。もっとも、心理的節目の24000ポイントに接近する水準では買い戻しが入り、下値は堅い。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色も目立った。
個別では、時価総額が大きいチャイナ・モバイル(
00941)、中国建設銀行(
00939)が反落して相場の重荷だった。原油先物相場の下落を受け、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって売られた。台湾系菓子・飲料メーカーの中国旺旺(
00151)が安い。半面、香港系不動産株の新世界発展(
00017)、新鴻基地産(
00016)、恒隆地産(
00101)が高い。22日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、「かなり早期」の利上げの可能性が示されたものの、市場予想ほどタカ派的ではないと受け止められた。カジノ株の銀河娯楽(
00027)や、あす期末決算を発表するAIAグループ(
01299)も買われた。