22日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.99%高の24201.96ポイントだった。H株指数は1.24%高の10537.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で925億3500万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の24000ポイントに乗せて寄り付いた後、上げ幅を拡大する展開となった。前日にHSBC(
00005)の決算内容が予想を下回ったことを受けて失望売りが膨らみ、相場が後場から急落した反動から主力株を中心に安値拾いの動きが広がった。ただ、指数はザラ場として2016年9月以来の高値圏で推移しているだけに投資家がさらなる上値追いには慎重な姿勢を崩さず、24200ポイント付近では伸び悩んだ。結局、指数は終値ベースで2015年8月11日以来、約1年6カ月ぶりの高値を更新して引けた。
ハンセン指数構成銘柄では華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)や新世界発展(
00017)、信和置業(
00083)など本土、香港の不動産株がそろって高い。中国国家統計局はきょう発表した本土主要70都市の1月新築住宅価格について、不動産引き締め策が住宅価格を抑える効果が大都市で鮮明となっているとの見方を示したことを受け、当局による価格抑制策が緩和されるとの思惑から買いが入った。一方、香港ではきょう、2017年度の政府財政予算が発表された。このほか、時価総額上位のテンセント(
00700)や、本土系金融株の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)も買い戻され、指数を押し上げた。半面、前日に大幅高の百麗国際(
01880)が反落した。HSBC(
00005)は朝安後にプラス圏に浮上する場面もあったが、小幅続落で取引を終えた。ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、40銘柄が上昇、4銘柄が変わらず、6銘柄が下落した。
H株では、重慶鋼鉄(
01053)、アンガン・スチール(
00347)など鉄鋼株や中国建材(
03323)、北京金隅(
02009)など建材株が大幅高。証券大手がセクターの強気見通しを示したことが手掛かりとなった。半面、前日に高かった自動車大手のBYD(
01211)が反落し、逆行安を演じた。H株指数を構成する40銘柄のうち、35銘柄が上昇、2銘柄が変わらず、3銘柄が下落した。