22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.24%高の3261.22ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5021億9900万元と、5000億元の大台に乗せた。
上海総合指数は小安く始まった後、前場は前日終値付近でもみ合う展開。後場寄り後にプラス圏に浮上した後は段階的に上げ幅を広げた。中国人民銀行(中央銀行)が商業銀行の預金準備率を引き下げる優遇措置の適用継続を明らかにしたほか、鉄道建設・運営を担う国有企業、中国鉄路総公司が鉄道債の発行枠3000億元分を新たに取得するとの観測報道などを手掛かりに、後場に買いが優勢となった。結局、昨年12月1日以来の高値水準で終えた。
A株市場では、原油相場の上昇を好感し、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって買われ、相場の上げを主導。中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)など大型商業銀行や中国鉄建(
601186)、中国交通建設(
601800)などインフラ建設株が買われ指数を押し上げた。長城汽車(
601633)、上海汽車集団(
600104)など自動車株の一角も買いを集めた。一方、保険大手の中国太平洋保険(
601601)、石炭大手の中国神華能源(
601088)が売られ相場の足かせとなった。石炭業界団体が開いた会合で神華能源など複数の石炭大手が年間作業日の制限復活を支持したと伝わったが、材料視されなかった。
上海B株指数は0.08%高の349.09ポイント、深センB株指数は0.74%高の1148.53ポイントとそろって3日続伸した。