21日の香港市場は方向感に欠ける展開か。前日のNYは祝日で休場のため、手掛かり材料難が相場を重くしそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を22日に控えており、内容を見極めたいという様子見ムードが広がる可能性がある。香港市場ではハンセン指数構成銘柄のHSBC(
00005)とハンセン銀行(
00011)がきょう、新世界発展(
00017)と信和置業(
00083)があす22日に2016年12月本決算を発表する。主力株の決算発表を前に、投資家が売買をひとまず見送る動きもありそうだ。
前日のハンセン指数は2015年8月以来、1年6カ月ぶりの高値を付けて引けただけに、利益確定売りも出やすい状況にある。もっとも、下値は限られると予想する。このところ香港市場メインボードの売買代金が700億HKドル以上の高い水準を維持しており、本土からの資金流入が加速しているとの思惑が投資家心理の改善につながっているもよう。3月5日に開幕する全国人民代表大会を前に、根強い政策期待も地合いを支えよう。