17日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.40%安の24011.26ポイントだった。H株指数は0.84%安の10366.76ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で496億1600万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、マイナス圏で推移した。前日に指数が昨年来高値を更新し、終値ベースで2015年8月11日以来ほぼ1年6カ月ぶり高値を付けただけに、目先の利益を確定する売りが優勢。前日のNY市場が上値の重い展開となったことや、きょうの本土市場が軟調に推移したことも投資家心理を悪化させた。序盤には前日終値付近に戻す場面もあったものの、勢いが続かなかった。半ば以降は下げ足を速め、心理的節目の24000ポイントを一旦割り込んだが、下値では買い戻しが入り指数は同節目水準に戻して前場の取引を終えた。
個別では、前日に大幅続伸した中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)など本土系銀行株が利益確定売りに押され、相場の下げを主導。時価総額の大きい通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、欧州金融大手のHSBC(
00005)や、本土系保険の中国人寿保険(
02628)、きょう決算発表を予定しているマカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)も安い。予想下振れの四半期決算を嫌気し、レノボグループ(
00992)が続落した。半面、モルガン・スタンレーが強気判断を示した衛生用品の恒安国際集団(
01044)、アジア保険大手のAIAグループ(
01299)が大幅逆行高。中国の指数先物規制の緩和を好感し、中信証券(
06030)、広発証券(
01776)など証券株がそろって高い。