15日の香港市場は米株高の流れを受け買い先行で始まるか。前日の米国株式市場でダウ平均は小幅ながら6営業日続。トランプ米大統領が発表予定の減税策への期待を背景とした買いが続き6日連続で過去最高値を更新した。足元の中国本土からの資金流入基調や米経済指標が予想を上回ったことを受けた米景気の加速期待なども支援材料となろう。このほか、決算発表シーズンを迎え、結果や業績見通しを手掛かりに個別物色も活発化しそうだ。きょうは東亜銀行(
00023)、サンズ・チャイナ(
01928)が2016年12月本決算を発表する。
ただ、ハンセン指数は16日に心理的節目の24000台に乗せ、約1年6カ月ぶりの高値を付けた後で、目先の利益を確定する売りが出やすい相場環境にある。大台達成後の一服感に週末要因も重なり、総じて上値の重い展開になると予想する。
なお、16日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。時価総額の大きいHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)のほか、本土系保険大手の中国平安保険(
02318)や中国人寿保険(
02628)が香港終値を上回って引けた半面、本土IT大手のテンセント(
00700)や中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、本土系大手銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)がそろって下回って引けた。