16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.52%高の3229.62ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4514億6000万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた。前場半ばまでは前日終値を挟んで一進一退の展開だったが、その後はプラス圏で推移した。人民銀がきょうの公開市場操作(オペ)を通じて市場に資金を供給し、春節後で初めての供給超過となったことを受け、金融引き締めへの懸念が後退。3月の全人代を前に政策期待が根強く、地合いを支えた。また、ここ最近市場で懸念されている上場企業の大株主や経営陣による持ち株の大量売却について、『中国証券報』など主要紙が本日の1面で取り上げ、監督当局が規制強化に向けて制度整備を急いでいると報じたこと安心感につながった。指数は3230ポイント付近で伸び悩み、上げ幅を縮めた場面もあったが、大引けにかけて再び上げ足を速め、きょうの高値圏で取引を終えた。
A株では、陝西煤業(
601225)など石炭株が高い。中国石炭工業協会が石炭市場の安定維持に向けて来週21日に国有石炭大手各社と会合を開くことが伝えられている。洛陽モリブデン(
603993)など非鉄金属株、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)など鉄鋼株も堅調。中国当局の幹部が原子力発電産業の発展を重視するとの発言が引き続き好感され、原子力発電運営会社の中国核能電力(
601985)が買われたほか、華能国際電力(
600011)などの電力株もしっかり。中国銀河証券(
601881)がストップ高を付けるなど、証券の一角も大きく買われた。半面、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が反落。新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)など保険株や安徽コンチセメント(
600585)など建材の一角が売られた。
上海B株指数は0.07%高の345.00ポイントと小幅ながら9営業日続伸、深センB株指数は0.47%高の1124.21ポイントと反発した。