16日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.41%高の24092.26ポイントだった。H株指数は0.16%高の10453.01ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で632億9100万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の24000ポイントを上回る水準で寄り付いた。米株高や中国本土からの資金流入を背景に相場の先高観が広がり、中国本土系の金融株を中心に買いが先行した。ただ、相場は約5カ月ぶりの高水準にあるだけに、いったん利益を確定する売りも出た。序盤には24000ポイントを割り込み、小幅ながらマイナス圏に沈む場面があった。中国の短期金利の上昇に対する警戒感もくすぶる。中国人民銀行(中央銀行)は15日に中期貸出制度(MLF)を通じて3935億元を供給し、16日の公開市場操作は春節連休後初の供給超過に転じた。半面、6000億元に上る臨時流動性制度(TLF)資金が継続供給されるかが不透明と伝わった。
個別では、中国本土の大手商業銀行である中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)、交通銀行(
03328)がそろって上昇。欧州の銀行最大手HSBC(
00005)も利ざや改善期待から買われた。中国IT大手のテンセント(
00700)、香港コングロマリットのワーフ(
00004)は続伸している。一方、中国石油メジャーのシノペック(
00386)とペトロチャイナ(
00857)、香港系不動産デベロッパーの新鴻基地産(
00016)と長江実業地産(
01113)が下げている。レノボグループ(
00992)は反落。同社は前引け後に四半期決算を発表した。