15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比0.15%安の3212.99ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5197億5400万元と、商いは膨らんだ。
上海総合指数は小安く寄り付くと、その後は前日終値を挟んでもみ合う方向感に乏しい展開。高くなる場面も目立ったが、勢いは続かなかった。前日発表の中国の1月の融資増加額が予想を下振れたことや、米金融当局が今年前半の追加利上げに積極姿勢を示したこと受けた資金流出懸念などが重しとなった。加えて、前日まで5営業日連続で上昇した後で、目先の利益を確定する売りも出やすい環境のなか、指数は結局、終盤に下げ足を速めマイナス圏に沈んだ。ただ、3200ポイントは守った。
A株市場では、前日の上昇をけん引した中国交通建設(
601800)、中国中鉄(
601390)などインフラ建設株に反落し、下げを主導した。BYD(
002594)、長城汽車(
601633)など自動車株もさえない。中国の1月の新車販売台数が微増だったことが引き続き売り材料視された。江西銅業(
600362)が銅価格下落を嫌気して下げるなど非鉄金属株も軟調。一方、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大国有銀行をはじめ銀行株が軒並み高となり相場を下支えした。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)はそろって反発。
上海B株指数は0.04%高の344. 75ポイントと8営業日続伸、深センB株指数は0.01%安の1118.99ポイントと小幅ながら8営業日ぶりに反落した。