中国の都市ガス大手、中国ガス(
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中国ガスは、2017年3月本決算で110億立方メートルの販売量を見込む。同社の朱偉偉副総裁は14日、「燃料転換で中国北部の天然ガス利用者数がさらに4000万−5000万人増加することが予想され、このうち10−20%の顧客取り込みを狙う」と述べた。
その上で、「北京市、天津市、河北省、河南省、山西省、山東省など北部の各都市・地域の当局と、農村部での燃料切り替えに向け、現在交渉中」としている。同副総裁はまた、2017年の増収率として前年比で13%を見込むとしている。
中国政府は北部での深刻な大気汚染に対する対策として燃料の石炭から天然ガスへの切り替えを推進しており、先に農村部に対して今後少なくとも3年間はボイラー向け燃料として石炭からガスへの切り替えによるコスト増に対する補助金を支給すると発表した。
中国ガスの株価は日本時間午前11時46分現在、前日比1.06%高の11.48HKドルで推移している。