15日の香港市場は米株高の流れを受け買い先行で始まるか。前日の米国株式市場でダウ平均は4日続伸。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が今年前半の追加利上げに積極的な姿勢を示した。米金利の上昇を受けて銀行株が買われ、相場全体をけん引した。14日の香港株の米国預託証券(ADR)は時価総額の大きいHSBC(
00005)、テンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)のほか、本土系金融銘柄の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)などがそろって香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を70ポイント近く上回る水準で寄り付くことになる。
ただ、買い一巡後は上値の重い展開となりそうだ。ハンセン指数は4カ月ぶりの高値圏にあるだけに、足元で上昇が目立っていた銘柄を中心に利益確定売りが出て、相場を圧迫する可能性がある。このほか、前日発表の中国の1月の融資増加額が予想を下振れたことや、米金融当局の追加利上げに対する積極姿勢を受けた資金流出懸念の再燃などが重荷となろう。