14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に5営業日続伸。終値は前日比0.03%高の3217.93ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4312億1500万元。
上海総合指数は小反落して始まると、その後は総じてマイナス圏でもみ合う展開となった。寄り付きと同時発表された物価統計が予想を上振れたことを受け、金融引き締めへの警戒感が浮上し相場を圧迫。13日まで4連騰の後で目先の利益を確定する売りも出やすかった。ただ、底堅く推移する中、終盤に下げ幅を縮めると、結局、わずかながらプラス圏に戻した。
A株市場では、中国交通建設(
601800)、中国中鉄(
601390)など鉄道インフラ建設株が後場に反発し相場の上げをけん引。2017年の新規鉄道プロジェクトが35件に上り、総投資額は8000億元を超える見通しとの報道が手掛かり材料となった。安徽コンチセメント(
600585)、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)など関連株もつれ高。一方、前日の上昇をけん引した中国人寿保険(
601628)など保険株が軒並み安。原油相場の反落を嫌気し、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)も売られ相場の重しになった。
上海B株指数は0.06%高の344. 62ポイント、深センB株指数は0.03%高の1119.05ポイントと、ともに小幅ながら7営業日続伸した。