14日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら5営業日続伸。前場終値は前日比0.01%高の23712.17ポイントだった。H株指数は0.08%高の10265.97ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で501億9900万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた。序盤は下げ幅をやや広げたが、その後は戻して前日終値を挟んでもみ合った。前日までの4営業日続伸で指数が約4カ月ぶりの高値圏にあるだけに利益確定売りが先行。寄り付きとほぼ同時に発表された2017年1月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がともに市場予想を上回り、インフレ圧力を警戒する中国当局の金融引き締めへの懸念も意識され、重しとなった。ただ、3月の全人代開催を前に政策期待が根強く、中盤以降に保険、銀行を中心に本土銘柄に買いが入り、相場を支えた。
個別では、本土系保険の中国人寿保険(
02628)が朝安後に上昇に転じた。中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など4大国有銀行も軒並み堅調。前日に安かったマカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が買い戻されて大幅高。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)も高い。半面、原油相場の反落を受けて石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)がそろって安い。きょう特別配当の権利落ち日を迎えた香港公益株の電能実業(
00006)や前日に買われた衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)の下げが目立った。