週明け13日の香港株式市場でハンセン指数は4日続伸。終値は前営業日比0.58%高の23710.98ポイントだった。H株指数は1.31%高の10257.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で907億9700万HKドルと、9日に次ぐ今年2番目の高水準だった。
ハンセン指数はプラス圏の狭いレンジでもみ合い、2016年10月7日以来ほぼ4カ月ぶり高値圏で取引を終えた。前週末の米株高やきょうの中国本土相場の上昇を好感する買いが相場を支えた。前週末のダウ平均は米トランプ政権による税制改革への期待から連日で過去最高値を更新。きょうは上海総合指数が終値ベースで節目の3200ポイントを上回ったこともあり、投資家が運用リスクをとりやすくなった。10日にトランプ米大統領が中国の習近平国家主席と電話協議し、中国大陸と台湾が一つの国に属するという「一つの中国」の原則を堅持すると表明したことも、買い安心感につながった。
セクター別では、中国工商銀行(
01398)や中国人寿保険(
02628)など中国本土系金融の上昇が目立つ。個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とチャイナ・モバイル(
00941)が反発。米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が高い。半面、3月6日付でハンセン指数から除外されるリー&フン(
00494)が2.34%安。不動産株の華潤置地(
01109)、信和置業(
00083)も続落した。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が反落。
H株では、電力株の大唐新能源(
01798)、華能新能源(
00958)、華能国際電力(
00902)が大きく買われた。軍需関連の中船防務(
00317)や建材の中国中材(
01893)も高い。半面、通信機器メーカーの中興通訊(
00763)、インフラ建設の中国交通建設(
01800)が下げた。