週明け13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前営業日比0.63%高の3216.84ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4845億5100万元。
上海総合指数は小高く始まると、ほどなく心理的節目の3200ポイントを上抜いた。その後も中盤にかけて段階的に上げ幅を拡大。前週末にトランプ米大統領が中国の習近平国家主席と電話協議し、「一つの中国」の原則を堅持すると表明したことを受けて米中関係の改善期待が高まっているほか、金融当局がきょう7日ぶりに公開市場操作(オペ)を再開し、市場に1000億元の資金供給を行ったことなどが投資家心理を上向かせた。ただ後場入り後は、急ピッチな上昇に対する警戒感から上値の重さが意識され、一時上げ幅を縮小した。結局、指数は終値ベースで2016年12月9日以来ほぼ2カ月ぶり高値を付けた。
A株市場では、地合い改善に伴う運用益拡大への期待から中国人寿保険(
601628)など保険株が全面高。中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大国有銀行も軒並み高。招商証券(
600999)など証券株もほぼ全面高となり、金融株が相場上昇を主導した。このほか、足元の銅価格の急上昇を好感し、江西銅業(
600362)など非鉄金属株も買いを集めた。一方、石油大手のペトロチャイナ(
601857)、セメント大手の安徽コンチセメント(
600585)、鉄鋼大手の内蒙古包鋼鋼聯(
600010)などが売られ、逆行安を演じた。
上海B株指数は0.76%高の344.41ポイント、深センB株指数は0.61%高の1118.75ポイントと、ともに6営業日続伸した。