10日のNY株式相場は続伸。大型減税を好感する流れが続いた。素材、資本財などの景気敏感株や原油高を好感したエネルギー株のほか、公益や不動産株も上昇するなどほぼ全面高となった。トランプ大統領と安倍首相の会談も友好的に終了し、日本からの投資による景気拡大期待も相場の支援となった。ダウ平均は 前日比96.97米ドル高(+0.48%)の20269.37米ドルと続伸し、前日に続いて史上最高値を更新した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.36%高、0.33%高とともに4日続伸。3指数そろっての史上最高値の更新が続いた。小型株指数ののラッセル2000は昨年12月9日以来、約2カ月ぶりに史上最高値を更新した。週間ではダウ平均が0.99%高と反発し、S&P500が0.81%高、ナスダック総合が1.19%高とともに3週続伸となった。
午前中に発表された米2月ミシガン大学消費者信頼感・速報値は95.7となり予想の97.9を下回ったが相場への影響は限定的だった。主要3指数は小高くスタートし、その後も上昇幅を拡大。ダウ平均は一時125.81ト米ドル高の20298.21米ドルと20300米ドルに迫った。企業の10-12月期決算はこれまでにS&P500採用の約360社が発表を終え、多くの銘柄が市場予想を上回る増益となったことも安心感を広げた。投資家の不安心理を表すVIX指数は10.85ポイントと前日比0.03ポイント低下。2014年以来の低水準が続いている。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 20211.23 20298.21 20204.76 20269.37 96.97 0.48
S&P500 2312.27 2319.23 2311.10 2316.10 8.23 0.36
NASDAQ 5726.17 5743.43 5717.42 5734.13 18.95 0.33
CME225先物 19175.00 19445.00 19160.00 19340.00 -40.00 -0.21
FT100 7229.50 7274.80 7229.45 7258.75 29.25 0.41
DAX 11698.70 11711.55 11645.13 11666.97 24.11 0.21
為替(ドル/円) 113.26 113.86 112.86 113.24 -0.01 -0.01
WTI先物 53.15 54.13 52.90 53.86 0.86 1.62
金(Gold)先物 1229.60 1238.90 1222.60 1235.90 -0.90 -0.07
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。