2017-02-13 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行か、米株高や米中関係改善の期待で
週明け13日の香港市場は買いが先行か。米株高や米中関係を巡る不透明感の後退が好感されると予想する。10日のNY市場ではトランプ政権が近く法人減税を発表するとの期待からダウ平均が続伸し、連日で史上最高値を更新。同日にトランプ米大統領は中国の習近平国家主席と電話協議し、中国大陸と台湾が一つの国に属するという「一つの中国」の原則を堅持すると表明した。一方、中国の国家統計局が10日発表した1月の貿易統計は輸出・輸入とも伸び率が市場予想を上回り、中国景気の先行きに対する警戒感が和らいだ。
もっとも、相場の上値は重い展開になりそうだ。10日のハンセン指数は2016年10月24日以来およそ4カ月ぶりの高値で引けただけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。中国本土企業で構成するH株指数も9−10日に昨年来高値を更新している。10日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額が大きいテンセント(
00700)、チャイナ・モバイル(
00941)、AIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、欧州の銀行最大手HSBC(
00005)や香港の電力持ち株会社である電能実業(
00006)、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)が下回って引けた。